東京西北ロータリークラブの支援により1998年にタイ山岳民族文化交流会館が建設され、2階、3階部分に三輪隆が収集した民族衣装等を展示していましたが、経年劣化により雨漏りや外壁の痛みなどが激しくなり展示物そのものの保存が危うい状況になっていました。2020年名古屋在住の浜屋義幸氏より施設リノベーション資金提供の話があり、清水郁郎芝浦大学教授の協力を得て施設のコンセプト、工事内容等を検討しました。その後、地元業者に発注、1年後の2021年3月に工事は終了しました。コロナ禍で1年あまりオープンンが遅れたものの2022年8月20日のさくらプロジェクト30周年式典にあわせ、ミュージアムをオープンしました。
1998年2月竣工 文化交流会館
文化交流会館は、東京西北ロータリークラブの資金協力で1998年2月に完成しました。現在地に本部が移ってからはもっとも歴史のある建物になっています。1階はスタッフの執務室兼お客様のゲストルームとして使われています。2階、3階は、三輪隆代表が数十年にわたり蒐集した山岳民族の伝統的な衣装、織物、刺繍品、生活用品など、とても貴重な品々を「山岳民族文化資料展示室」(さくら民族博物館)として公開しています。こちらの展示室も東京西北ロータリークラブの資金協力を得て、2000年2月にオープンしました。現在は、リニューアル工事を経てミュージアムとして活用されています。
1999年6月竣工 しらゆり寮(女子寮)
1999年6月に完成した「しらゆり寮」(女子寮)。三枝紀雄・令子ご夫妻はじめ、他の支援者の皆様より資金協力をいただきました。空き地をはさみ、文化交流会館の向かいに建設されましたが、その後、空き地に「さくら清水中央ホール」が建設され、1階と3階で文化交流会館とつながっています。右側の写真は文化交流会館がわから見た、現在のしらゆり寮3階で屋上はフリースペースになっています。なお、「さくら清水中央ホール」は後に立てられた「さくら教育センター」とも3階でつながり、利便性の高い建築物となっています。
2003年2月竣工 さくら清水中央ホール
さくら清水中央ホールは清水中央ロータリークラブの資金協力で2003年2月に完成しました。ホール完成後、音響装置、照明なども充実させ、本格的なホールとして現在に至っています。ホールは、子供達の遊び場として使われるほか、保護者会、新入寮生採用試験、集会、歓送迎会、クリスマス会など様々な用途で使われ、さくら寮にとって、なくてはならない存在になっています。また、屋上はフリースペースとして物干し場や遊び場、交流の場として使われています。
2005年3月竣工 さくら教育センター
2005年3月5日 さくらエデュケーショナル・センター竣工式がエコ21グループ鈴木修二代表ほか社員のかたがた、チェンラーイ社会開発局局長、サハサートスクール理事長、校長などの来賓を迎えて執り行われました。1階にはパソコンが置かれ、子供たちが交代で利用しています。また図書室も併設されています。2階、3階にはミシンなどが置かれ、子供たちが裁縫の技術を学べるようになっています。
2009年4月竣工 しみず館(女子寮)
しみず館は清水中央ロータリークラブの資金協力で2009年4月に2つ目の女子寮として建設されました。しみず館ができたことにより、しらゆり寮は高学年用、しみず館は低学年用の寮として棲み分けができるようになりました。また、しみず館の前には女子専用の食堂も整備され、高学年寮生、低学年寮生が一緒に食事をしています。
2010年11月竣工 西北館(男子寮)兼食堂
西北館は2010年11月に男子寮として、東京西北ロータリークラブの資金協力で完成しました。さくらプロジェクトの施設としてはもっとも新しく、男子寮生全員が2階で暮らしています。1階はオープンで開放的な空間になっており、食堂として使われるほか、学習スペースとしても使われています。1階には厨房があり、スタッフが寮生すべての食事を準備します。また、お客様がいらした時はここで食事をしていただくことができます。向かって左側の空間は駐車場です。
2003年3月竣工 さくらエコホーム
2002年5月里親の資金支援でルアミット村に寮が建設され(奥の白い建物、現在はスタッフルーム、食堂として使用)「ルアミット村寮」として26名のラフ族寮生を受け入れオープンしました。2003年3月2日新しい寮の建設資金を寄贈していただいたエコ21グループの鈴木社長、エコ・インターナショナルの山田社長をはじめ、社員の方々20名の参加のもと、チェンラーイ県知事による祝辞およびテープカットが行なわれました。現在は活用を休止しています。